Vol.１６２　お相手に求めることを手放すと関係は上手くいく

こんにちは！
20代・30代を中心とした横浜の結婚相談所『プロスペクティブスタート』の佐藤大輔です。
私は婚活歴10年、結婚相談所で結婚した婚活カウンセラーです。

今日は「Vol.１６２　お相手に求めることを手放すと関係は上手くいく」といったテーマでお話ししたいと思います。

婚活で無事に交際まで進み、関係性が深まっていくにつれて、お相手に色々と要求をしてしまうことってありませんか？

決して要求自体が悪い訳ではありません。

「新しくできたスイーツのお店に一緒に行きたい！」
「たまにはお洒落なフレンチレストランに行きたい！」
「誕生日だから、温泉旅行に連れて行ってほしい！」

こういった要求はどんどんしても良いです。

要求を受けたのが男性であれば、こういった「具体的な提案」をしてもらえると、自分のやることが分かって、かえって助かるもの。

またこのようにあなたから「希望」を伝えられたら、男性はそれを「叶えてあげたい」と思い、あなたのために頑張ろうとします。

逆にこのような「要求」、「希望」を相手に伝えず、

「私はなんでもよい」
「あなたさえよければ構わない」

では、男性からすると正直寂しいですよね。

誕生日だから何かお祝いをしてあげようと思っているのに、

「そんなの悪いから特に気にしないで」

と言われると、一見謙虚なようにも見えますが、こういう女性は男性からすると、正直魅力的には見えません。

やはりある程度、

「やりたいこと」
「食べたいこと」
「行きたいこと」

を言ってくれた方が嬉しいものです。

しかし、ここまでだと、今日のタイトルにある「お相手に求めることを手放すと関係は上手くいく」とは逆の内容ですよね？

◎お相手に求めることを手放す⇒関係が上手くいく

ということであれば、

◎お相手に要求する⇒関係が上手くいかない

ということになってしまいます。

しかしながら、今日お伝えしたい

「求めることを手放す」

とは

「『価値観を変えるよう』求めることを手放す」

ということです。

人は誰しも様々な価値観を持っているもの。

結婚を決断する大きな要素として

「価値観が一致していたから」

と言われる一方、離婚の原因として多く語られるのも

「価値観の不一致」

だったりします。

そのくらい「価値観」は交際を続けるにも、結婚生活を続ける上でも重要なことです。

それなら

「価値観がぴったり一致する人を結婚相手に選べばいいんじゃないですか？」

というご意見もあるでしょう。

確かにそのような人がいれば良いとは思いますよ。

しかし、自分と価値観が100％一致する人はこの世の中に存在しないかと思います。

なぜなら「あなた」と「あなたが結婚するお相手」は違う人間なのですから。

それではこの価値観の違いと、どう向き合えば良いのでしょうか？

それが

「『価値観を変えるよう』求めることを手放す」

ということです。

１つ例を挙げて説明します。例えば、

「時間を効率的に使うこと」

を常に意識しながら行動している夫がいたとします。

彼の価値観の1つは、

「過ぎた時間は取り戻せない」

という考えです。

そのため何があっても「時間」だけは無駄に過ごさないよう、常に心がけています。

しかし、彼の妻はどちらかというとのんびりと過ごしたいタイプ。

彼が

「効率、効率」

という感じで、家の中でわちゃわちゃ動いていると、

「そんなに急がなくてもいんじゃないの？」

と感じています。

一方彼は、（彼から見ると）妻がのんびりと料理をやっていたりすると、ついつい

「野菜炒めている間に、なんで冷凍ご飯チンしないの？」

とか言ってしまい、その時

「しまった、また言ってしまった(>_<)」

と思います。

このように彼がすぐに自分の犯した過ちに気付けばまだ良い方なのですが、このあとも

「冷凍ご飯を4人前チンするのに10分くらい掛かるんだから、それを先にやっておけば、その分ご飯を早く食べれるでしょ？何でそうしないの？」

とまで追い打ちをかけてしまうと、たいていは妻の機嫌が悪くなり、場合によっては喧嘩になります。

彼が最後に言った追い打ちの言葉が、

「『価値観を変えるよう』求めること」

です。このように、

「自分の価値観を押し付ける」
「相手の価値観を変えようとする」
「相手に変化を求める」

ことをやり続けると当然、相手はいい思いはしません。

なぜなら、

「人は自分が思ったようにしか行動しない生き物」

だからです。

周りから

「あなたの考え、価値観はおかしい。だから行動を改めるべきだ」

と言われて素直に聞く人などいないはずです。

もし仮に一方が強く言い返せない関係性の場合、その場ではしぶしぶ意見を聞いたような素振りを見せるかもしれませんが、必ず不満が残り、どこかで爆発する可能性が残ります。

私たちできることは

「相手を変えること」

ではなく、

「相手をありのままを受け入れること」

そして

「自分が変わること」

です。

今回の例でいえば、夫は（彼から見て）妻がゆっくりと料理をしていることを指摘するのではなく、受け入れること。

そして見守ること。

夫からの指摘が無くなったら、夫が本当に急いでいる時は、彼女も早く動いてくれるかもしれません。

「『価値観を変えるよう』求める」

よりも

「価値観の違いをそのまま受け入れる」

方が、ずっと人間関係は上手く行くはずです。

誰しも「自分をそのまま受け入れてくれる人」を望みます。

恋人同士であれ、夫婦であれ、お互いがお相手を受け入れることができれば、素敵な関係を築けると思います。

そして、まずはあなたがお相手を受け入れることから始めてみてください。

「お相手が変わること」を期待せずに。

これが私たちにできる唯一のことです。