Vol.４２４　結婚相談所で20代入会が3年で5倍に急増した3つの理由

はじめまして！
20代・30代を中心とした横浜の結婚相談所『プロスペクティブスタート』の佐藤大輔です。
私は婚活歴10年、結婚相談所で結婚した婚活カウンセラーです。

今日は「Vol.４２４　結婚相談所で20代入会が3年で5倍に急増した3つの理由」といったテーマでお話ししたいと思います。

婚活されている皆さんであればご存知の方も多いと思いますが、ここ数年で結婚相談所に入会する20代の若い世代の方が急増しています。

1月24日に発表されたIBJ日本結婚相談所連盟のプレスリリースによると『2019年のコロナ前と比較して、2022年は20代の相談所への入会が497％※と上昇』とのことで、約5倍にとなっています。

※日本結婚相談所連盟における2019年1月～10月と2022年1月～10月の20代会員の入会数比較

3年で5倍って本当すごい伸び率ですよね。

今日は『今、どうしてこんなに20代・30代の若い婚活者が結婚相談所に入会しているのか？』という点について、私なりに考えをお伝えします。

理由①マッチングアプリで婚活している20代の婚活者が、アプリでは上手くいかず、結婚相談所に移行している。

今、マッチングアプリを利用している婚活者は本当に多いと思います。

『Appliv出会い』の記事によると、マッチングアプリの月間利用者数ベスト5は以下の通りです。

出典：Appliv出会い

マッチングアプリ月間利用者数
1位：ペアーズ　110万人以上
2位：タップル　55万人以上
3位　with　55万人以上
4位：Omiai　35万人以上
5位：マリッシュ　15万人以上

という結果でした。

ここからまずは年間のマッチングアプリの利用者数を推定していきたいと思います。

上記の利用者数は月間の利用者数ですが、1年間12ヶ月で単純に12倍だと、毎月全利用者が入れ替わることに計算になるので12倍ではなさそうです。

そこでどのくらいの期間マッチングアプリを利用しているかを調べたところ、『MMD研究所』によるとマッチングサービス・アプリの利用期間で最も多いのが『3ヶ月～半年未満』、次に『半年～1年未満』が多いようです。

出典：MMD研究所

グラフからも『3ヶ月～半年未満』、『半年～1年未満』が多いことがわかりますね。

このことから平均的に半年間利用していると想定すると、半年に1回（＝1年に2回）、全利用者が入れ替わる計算となり、月間の利用者数の2倍の人が年間の利用者数となります。

すると先ほどの月間の利用者数を年間の利用者数に置き換えると、以下が年間の利用者数になります。

マッチングアプリ年間利用者数
1位：ペアーズ　220万人以上
2位：タップル　110万人以上
3位　with　110万人以上
4位：Omiai　70万人以上
5位：マリッシュ　30万人以上

このベスト5のマッチングアプリの年間利用者数を合計すると540万人です。

ただし、複数のマッチングアプリを利用している人もいるため、540万人の中には重複している人もたくさんいます。

一方で少なくともペアーズの年間利用者数である220万人の方はマッチングアプリを利用していることになります。

そこで、ペアーズ以外のマッチングアプリを利用している人をざっくりと年間100万人と想定すると、1年間で約320万人の方がマッチングアプリを利用している計算になります。

マッチングアプリの利用者は『マッチングアプリ大学』によると、4～6割程度が20代であるため、この中で『マッチングアプリでは上手くいかない』と感じた方が、結婚相談所に移行していることが予想されます。

実際にプロスペクティブスタートにご入会される方でもマッチングアプリを経験していた方はたくさんいますが、マッチングアプリで上手くいかなかった理由を伺うと

◆マッチングしても出会うところまで至らない
　⇒メッセージのやり取りが続かない
◆出会えても付き合うまで至らない
　⇒数回のデートで終わってしまう
◆お相手の目的がわからない
　⇒結婚が目的ではない人が多い
◆お相手の真剣度がわからない
　⇒仮に婚活目的でも真剣度に差がある
◆付き合っても結婚まで至らない
　⇒悩んだ時に相談する人がいない

などが挙げられます。

このような理由から、実際に多くの20代の方が結婚相談所での活動に移行しています。

ちなみにマッチングアプリで結婚できる人もたくさんいて、2021年の最新（2023年1月時点）の出生動向調査によると結婚5年未満の夫婦の13.6％が『ネット（SNS、ウェブサイト、アプリ等）で』出会ったと回答しています。

2021年までの5年間の婚姻件数は毎年約50万組～約60万組で推移しており、1年間の婚姻件数をざっくり55万組（＝110万人）とすると、110万人の13.6％で毎年約15万人の方がマッチングアプリ、SNS等のネットでの出会いで結婚していると言えます。

15万人の中にはTwitter婚活等のSNSでの出会いも含まれますので、マッチングアプリでの出会いで結婚する人は12万人と想定しましょう。

そしてマッチングアプリの年間利用者は先ほどの推定だと320万人。

320万人の年間利用者数に対して結婚できる人は12万人なので、確率は4％弱。

かなりの狭き門ですね。

しっかりと実績を上げている結婚相談所の成婚率は50％を超えるので、マッチングアプリで上手くいかない20代の方が結婚相談所に移行するのは、賢い選択と言えそうです。

理由②若い婚活者が『結婚相談所であっても早くから活動することが有利』であることに気付いた。

最近は結婚相談所のカウンセラーがブログやSNSなどで様々な婚活の情報を発信していますが、その中で

『結婚相談所は最後の砦ではなく、結婚を考えたら最初に行くところ』

といった内容をお伝えしていることが多いと思います。

『え？結婚相談所ってマッチングアプリや婚活パーティーで上手くいなかった人が最後に行くところじゃないの？』

という感覚をお持ちの人も多いと思います。

何を隠そう、独身時代の私自身がそうでした。

では、最後砦として40代、50代になってから入会しても、結婚相談所で結婚できるのでしょうか？

答えは残念ながら『かなり厳しい』ということです。

理由は、結婚相談所における年代別の『成婚しやすさ』です。

IBJ日本結婚相談所連盟では20歳から5歳毎の『成婚しやすさ』を数値で算出しています。

そして以下が『成婚しやすさ』の算出方法です。

数値が高ければ高いほど成婚しやすく、男女別に見ると

男性
第1位：30～34歳（156.0％）
第2位：25～29歳（146.9％）
第3位：35～39歳（126.4％）

女性
第1位：20代前半（137.3％）
第2位：20代後半（135.1％）
第3位：30代前半（120.4％）

となっています。

男性なら20代後半から、女性なら20代前半から入会するのが最も成婚しやすいと言えます。

あなたがこの年代に達していて、結婚相談所での活動に多少なりとも興味があるのであれば、早めに始めた方が成果は出やすい（＝成婚しやすい）ということです。

理由③20代、30代を中心にサポートする結婚相談所が増えてきた。

3つ目の理由は、最近、20代や30代を中心にサポートする結婚相談所が増えてきたということです。

プロスペクティブスタートは開業当初から『20代・30代を中心とした結婚相談所』というコンセプトで運営させて頂いていますが、実は私たちが開業した頃はこのようなコンセプトで運営している相談所はほとんどありませんでした。

逆に多かったのは『ハイスペック』を中心とした結婚相談所。

男性なら年収、女性なら容姿端麗な方を厳選して入会して頂いている結婚相談所です。

ただ、理由②でもお伝えした通り、結婚相談所での婚活は若い方が成婚しやすいのです。

男性で年収が良くても、女性で容姿端麗でも、年齢を重ねていくと結婚が徐々に難しくなるという現実があります。

私は

『もっと若い人に結婚相談所を利用してもらい、結婚相談所に対する【最後の砦】というイメージを払拭したい！』

という思いで『20代・30代を中心とした結婚相談所』で運営していくことに決めましたが、先輩の相談所カウンセラーさんには『そんな若い人は結婚相談所に入らないと思うよ』とずいぶん心配されました。

正直それくらい、結婚相談所に若い人が少なかったのです。

しかしタイトルでも冒頭でもお伝えした通りこの3年間で20代の方の相談所への入会は5倍です。

そして最近は『20代・30代を中心とした結婚相談所』が増えてきていると感じます。

ライバルが増えたとも言えますが、自称『横浜初の20代・30代を中心とした結婚相談所（！？）』としてこの状況を大変好ましく思っていますし、『先見の明があったなぁ』とちょっぴり嬉しいです(笑)

『20代・30代を中心とした結婚相談所』が増えて婚活者の方に認知されていけば、必然的に20代、30代で結婚相談所で活動する方が増えていきます。

それは20代、30代で既に結婚相談所で活動している方にとっての大きなメリットになりますし、『成婚しやすい年代』である20代、30代の方が結婚相談所に増えることで、結婚相談所で成婚できる人の人数は確実に増えていきます。

まとめ

結婚相談所に入会する20代会員さんが急増している理由、分かりましたでしょうか？

このブログでも常々お伝えしていますが、結婚したいのであれば、若いうちほど結婚しやすいのです。

ただ20代で結婚できずに30代半ばを過ぎると『もう一生結婚できないかも』と思うようになり、徐々に『別に結婚しなくても良い』となる人もいると思います。

しかし、このように考えるようになったら、婚活を始めた時の気持ち、あるいは20代前半頃に漠然と『いつかは結婚したい』と思っていた時の気持ちを思い出してほしいのです。

最初は結婚したかった方も多いはずです。

そんな時は『今、目の前に絶対に結婚したい人がいて、相手も自分との結婚を望んでいる』ことイメージしてみてください。

その状態でも結婚したくないと思うでしょうか？

思わないのであれば『結婚したくない』と考えるのは、『適当なお相手に巡り合えていなから、結婚したくないと言い聞かせている』とも言えるかもしれません。

また20代の方であれば、まだまだ結婚の意欲も高いと思いますので、その今の思いのまま、婚活を続けて頂ければと思います。

あなたの婚活、応援しています！